セルクリート工法CELLCRETE

セルクリート®工法「確実な充填工事」

セルクリート工法は、新しい種類の充填技術で、主に「セルクリート(軽量の繊維質骨材)」を使った発泡モルタルを活用します。

以前の充填技術、特に「エアモルタル工法」や「エアミルク工法」は、水に弱く材料が分離しやすいため、水分が多い場所や長距離の施工には適していませんでした。セルクリート工法では、リサイクル紙を基にしたセルクリートを細骨材として利用することで、材料の分離が少なく、水中での拡散もほとんどない、優れた充填材料を作ることが可能です。この耐水性が高く軽量な繊維質モルタルを使用することで、注入充填の際の問題を解決する「セルクリート工法」と呼ばれる技術が開発されました。

セルクリート工法の注入資材

「セルクリート工法」で用いられる注入材は、繊維質の混和物と気泡の組み合わせにより、以下のような優れた特徴を持っています。

  • 耐水性:水に対する強い抵抗力を持ち、濁水の生成がほとんどありません。
  • 安定性:気泡の消失やブリージングが少なく、硬化後に空隙ができることが少ないです。
  • 施工性:流動性が高く、高圧の圧送を必要とせずに、長距離の施工が実現可能です。

セルクリート工法は、その優れた特性を活用して、従来の工法では難しいとされてきた「水分の残る空洞」や「長距離にわたる管渠」などの充填作業において、高い満足度を提供することを保証します。

理想的な充填方法

セルクリート工法を選べば、不要な管渠への確実な充填作業が可能です!この方法は、「エアミルク」や「エアモルタル」の工法で経験された問題点を克服し、理想的な充填手法として開発されました。

セルクリート骨材の特許技術 充填用モルタルの骨材及びその製造方法 特許 第4994492号
セルクリート工法の特許技術 充填材及びその製造方法、並びにこの充填材を用いた充填工法 特許 第4977818号

セルクリート工法と在来工法との比較

  • セルクリート工法

    ブリージングが起こらないため、材料は一様な密度を維持します。水との接触による材料の分離や気泡の消失は発生しません。

  • エアモルタル

    材料分離や気泡の減少に伴い、材料が沈下し、上部に空洞が形成されることがあります。この状況では、骨材の沈降も観察されます。

  • エアミルク

    注入材料が水より軽いため、下部に顕著な空洞が形成されることがあります。さらに、気泡の減少によって上部にも空洞が発生することがあります。

優れた施工性

  • 施工時には車上式プラントを使用し、攪拌・注入機器を一体化した車両で行います。この方法により設備の設置や撤去が簡単になり、作業エリアの即日解放が実現します。さらに、大量の充填が必要な場合は、定置式プラントを使って1日に最大300立方メートルの施工が可能です。
  • 注入材は、時間が経過しても材料の特性がほとんど変わらず、長時間にわたり流動性を維持します。これにより、1000メートル以上の長距離圧送が可能となり、遠隔地への注入や長いスパンの管充填作業も確実に行うことができます。

資料

セルクリート工法